日本で感染者数が一番多いSTD(性感染症)は？

日本国内で感染者数が一番多いSTD（性感染症)は性器クラミジア感染症です。

特に10代後半から20代にかけて増加しているそうです。
感染しても自覚症状を感じないことが多く、気づかないままパートナーへうつしてしまうことがあります。

性器クラミジア感染症はクラミジアトラコマティスという病原体により感染します。
あらゆる性行為(感染者との粘膜同士の接触や、精液、膣分泌液を介して)で感染します。
※クラミジアに感染していると、HIV（エイズウイルス）への感染が3〜5倍になるといわれています。

■主な症状(男性)
尿道からの分泌物（うみ）
軽い排尿痛
尿道のかゆみや不快感
精巣上体の腫れ
軽い発熱や痛み
治療せずに放っておくと、前立腺炎 や 血精液症 （血精液症参照）になることもあります。

■主な症状(女性)
おりものの増加
不正出血
下腹部の痛み
性交時の痛み
感染したまま放っておくと卵管炎をおこし、 子宮外妊娠や不妊症の原因にもなります。さらに上腹部へ感染が広がると肝周囲炎を引きおこします。

■検査について
男性:初尿（出はじめのおしっこ）を検査します。
女性:子宮頸管からの分泌物を検査します。
咽頭感染:咽頭周辺のぬぐい液を調べます。
※明らかに感染している自覚症状がある場合は、医療機関で早期診断を行うことをおすすめします。